築120年の古民家調査

築120年の古民家調査

2015.12.25

解体現場の調査に行ってきました。
今回の現場は新潟県上越市にある築120年ほどの古民家。

古材梁

玄関を入るととても大きな古材梁組が目に飛び込んできました。
大きいとは聞いていましたがここまでとは…さすが上越の山村地区。
太いところでおそらく尺二寸(直径36cm)はあるかと思います。
そして何より驚いたのが曲がり。どう育ったらそんなに曲がるのだろうと考えてしまう程
ぐにゃりと曲がっています。

 

奥の部屋には囲炉裏のある和室があり、そこでご主人が火を焚いてくれました。
久々の囲炉裏の煙の匂い。とても落ち着きます。
囲炉裏

囲炉裏2

ご主人が昔の思い出を語ってくれました。
「昔、友人と囲炉裏を囲み酒を飲んだのを思い出すよ。何もなかったけど、何でも楽しかったな。
長いこと空き家にしていたが、もっとたくさん遊びに来ればよかったよ。」

 

囲炉裏を囲み飲むお酒、なんて贅沢な時間なんだろう。

古民家

今回は残念ながら雪堀り、その他の事情で解体することになりましたが、
ご主人の思いの詰まったこの古民家、そして古材を次の世代へと必ず活かさせていただきます。




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