古民家移築プロジェクト第一弾-仮組み-

古民家移築プロジェクト第一弾-仮組み-

2016.8.8

古民家の移築プロジェクトがはじまりました!
新潟県十日町市の積雪を耐え抜いた古民家を弊社にて番付、手ばらしで解体し、釘抜き、洗浄、の工程を経て納品させていただきました。第一弾として、その古民家の仮組の様子をお伝えさせていただきます。

なぜまた解体してしまうのに一度現場とは別の場所で仮組みをするのでしょうか?

それには大切な理由があります。

①広いスペースが必要

古民家再生
古民家を組み立てるのには古材をひろげる広いスペースがなければなりません。実際建築する敷地には限りがありますので、あらかじめ仮組みをおこなうことで、狭い土地でもスムーズに建築が進められるのです。

②間取りの変更

越後古材
お客様思い思いの間取りに変更するにあたり、古材梁や古材柱の差し替えをここで行います。
中二階がほしい所に梁があって邪魔をしていたり、間仕切りのいらないところに柱があったりする時など間取りの変更にともなって、古材柱や古材梁のバランスを調整します。構造的に動かすことのできない材もたくさんありますが、やはり曲がった梁の造形美が古民家の醍醐味の一つでもありますので、見せ方は大切になってきますね。

③職人のイメージ共有

古材施工風景
古民家を立て直すということはやはり一般的な住宅を建てるのとは違った難しさがあります。あらかじめ仮組みをすることにより、職人のプレ演習となり、職人同士のイメージの共有ができますので、実際の現場で建てる時によりスムーズに工程が進みます。

 

一見無駄な作業に思われますが、実はとても大切な作業なのですね。この作業が完了するともう一度解体をし、ようやく実際の現場へと搬入し建て方が始まるのです。
古民家移築
仮組み風景:全景

 

古民家
古材の曲がり

 

古材
古材の曲線美

 

古材梁
手斧跡

 

古材施工
綺麗な古材の連なり

 

第二弾では、建て方の様子をご紹介いたしますので、そちらも是非、ご覧くださいませ!

 

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